シンスケの婚活クエスト

冒険のきろく18  シンスケの婚活クエスト最終話~冒険を終えて~

皆さんこんにちは!三十路のヘタレ勇者シンスケです。前回はエンディングの瞬間についてお伝えしました。プロポーズの演出で未だに友人にからかわれます。

17ヶ月に渡り冒険を続けたボクは、この期間でたくさんの経験値を稼ぎました。その経験から言える事は

冒険(婚活)は楽しい!

この一言に尽きます。生まれてから早や三十年。ボクはずっと漠然とした悩みを抱えていました。

「ボクってどういう人間なんだろう?」
(´・ω・`)知らんがな

そうです。自分で自分の事をよく知らなかったんです。知らないが故に「こうならなきゃ結婚できない!」と勝手に思い込み、高い理想をなんとなく心のどこかで追い続けていました。でも、その理想に近づく事が出来ず、近づく方法さえ見つからない日々が続きます。

陰鬱とした毎日を過ごすうちにボクのHP・MPは日々削られていき、段々「理想に全然近づけない…自分はダメな奴だ…」とよく分からない理由で自信を持てなくなっていきました。ちなみにボクが思っていた理想の自分は

 

①皆から好かれる、憧れの的になる冒険者にならなきゃ!

②どんな人とでも話を盛り上げられる話し上手な冒険者にならなきゃ!

③相手が考えている事を完璧に読み取れるスマートな冒険者にならなきゃ!

 

ざっくりとピックアップするとこんな理想でした。①~③全てに共通している事なんですが、「○○になりたい!」ではなくて、「○○にならなきゃ!」と常に誰かに脅されているような状態で、さながら呪いを受けてる状態です。

勝手にプレッシャーを感じながら冒険に向かったヘタレ勇者。当たって砕けろの精神で冒険をしている中で徐々に「高い理想の実現はボクには無理だし、実現する必要もないんだ」と理解できるようになり、心に余裕が持てるようになっていきました。最後に、そんな心の余裕について具体的にお伝えしていきます。

 

①皆から好かれる、憧れの的になる冒険者にならなきゃ!
→お姫様を待ってないで、自分から探しに行こ。

ある日、友人とル◯ーダの酒場で管を巻いていたボク。コイバナに花を咲かせていると友人から質問が飛んできました。
※ちなみにこれは冒険に出かける決心をする前の話です。

 

友人「シンスケの好みのタイプってどんな人?」

シンスケ「んー…俺を好きになってくれる人なら何でもいいや」

友人「え。じゃあシンスケの事が好きだけど、一日20回は連絡が欲しい人でも良いの?」

シンスケ「それはいやだわ。普通に考えて分かるべ?」

友人「知らんわ!!!」

 

冒険に出かける前のボクはマジでこんな感じでした。自分の好みがよくわからないんです。周りの人みんなに好かれたくて、とにかく「いい人」を目指していました。「(何も言わなくてもボクの良いところに気付いてくれて)ボクを好きになってもらいたい」という受け身の姿勢で日々を歩んでいました。冒険初期【冒険のきろく4】にも、この姿勢はありありと出ていますね。

「ボクが素晴らしい人間でいれば、何も言わなくても良いところは伝わるはずだ!そんなボクを好きになってくれる人は完璧にボクの好みに合った運命の人のハズ!」自分でも自分のタイプをよく分かっていないクセに、ある日突然ボクのタイプに完璧にマッチした人が告白してくれる!と信じてやみませんでした。

そんなボクは【冒険のきろく1】【冒険のきろく2】を経て、冒険に旅立つ決意をしたのです。
ただただ「いい人」を目指し、理想の相手が【来てくれる】事を待つのではなく、今の自分を受け入れ、自分が好きになれる相手を【探しに行く】事を決心しました。

②どんな人とでも話を盛り上げられる話し上手な冒険者にならなきゃ!
→何も考えずにニコニコして話すだけで意外と盛り上がるじゃん!

冒険をしている中で、多くのキレイな女性と会話をしてきましたが、会話の内容を一から十までバッチリ覚えている事なんてまずありませんでした。それでも、「あの人と話している時は楽しかったな」と思える方は多くいましたし、逆に「あの人はあまり楽しくなかったな…」と思う方も少なからずいました。会話の内容をあまり覚えていない事は一緒なのにも拘わらずです。不思議に思っていたある日、ボクは気付きました。

「脳みそ全然使わなくても、ニコニコして会話するだけで楽しいのでは?」

 

革命が起きた瞬間でした。
もう一つ。ボクが(自己暗示をかけて)ハイテンションで話しかけて、お相手がニコニコして返してくれるとすごく幸せな空間が生まれ、お相手がひきつった笑みを返してくるとすごく悲しい空間が生まれる事にも気が付きました。
会話の【内容】ではなく、【話し方】にだけ気を付けるようになり、「話し上手な冒険者にならなきゃ…!」という呪いが解け、「話の中身なんて気にしないで、楽しそうに話すだけでいいや!」と余裕が生まれました。

③相手が考えている事を完璧に読み取れるスマートな冒険者にならなきゃ!
→言ってくれなきゃ分からないから、聞いたことから相手のニーズを考えよう

冒険で知り合った女性と出かけても、イマイチ盛り上がらず悶々とした日々を送るヘタレ勇者。【冒険のきろく6】では話やすい良い人だなぁと思っていたら、「二重人格か!?」と思えるくらい機嫌がコロコロ変わる人とのデートを経験しました。ボクはここである種の悟りを開きました。

「自分一人で相手の好みを想像するの疲れた。相手の反応を見て楽しんでくれてるかを考えよう」

 

「○○をしたら、喜んでもらえるかな?いや、でも嫌がるかもしれないな。うーん、何をしたら相手は喜んでくれるかな?」という、相手の好みを妄想するだけの出口の見えない思考パターンから
「甘いもの好きって言ってたなぁ。じゃあ何か適当なお店をピックアップして相手にどこが良いか聞いてデートコース考えよ」というように、相手から聞いた情報を基に考えられるように変わっていきました。この考え方になることができたのは、【冒険のきろく14】にもあるように友人にアドバイスをもらったことも大きいです。
相手が考えている事を【妄想する】のを諦めて、相手の言葉を【聞き取る】事で、また一つ呪いが解けていったのです。

 

簡単にまとめますと

・いい人でいる事を心がけて理想の人を待っていたが、今の自分を受け入れて自分がどうしたいかで物事を考えるようになった

・会話の中身を意識しすぎて無口になっていたが、話し方を意識するようになって気楽に話せるようになった

・相手の好みを一人で妄想して疲れていたが、相手の反応から好みを考えるようになった

 

こんな風に変わる事ができました。小さな変化だと思いますが、自分の力で自分を変えられた事は大きな自信につながったんです。その自信でボクの「○○にならなきゃ!」という呪いが解け、自分自身を受け入れる余裕が生まれました。

もし、あなたも婚活という未知のダンジョンに挑もうとしている勇敢な冒険者だったら、「全てにおいて完璧じゃないとエンディングを迎えられない!完璧になるために自分の○○なところと□□なところを直して…とにかく頑張らなきゃ!」と考える事は一旦休憩しましょう。
「○○なところを直そう!」と思ったら、「なんで直したいんだろう?」とちょっと立ち止まって考えてみてください。なんとなく抱えている不安が多少は軽くなって、色々な事を楽しむ余裕が出てくるかもしれません。

 

ボクは婚活中にたくさんの失敗をしました。使う必要のなかったお金をたくさん使ったのかもしれません。もっと早く婚活を終えられたのに、17ヶ月にも渡って無駄な時間を過ごしていたのかもしれません。それでもボクは婚活をして良かったと胸を張って言えますし、結婚したことで言葉で表現できない程の幸せを感じています。
自分を変える経験を積めて自分に自信を持てた事は勿論ですが、これからの長い人生を共に歩んで行きたいと思える妻と出会えた事、そして妻との間に新しい命を授かった事、何物にも代えがたい幸せを見つけることができて本当に嬉しいです。

最後に、ボクの拙い冒険のきろくを読んで下さった皆様!楽しんでいただけましたでしょうか!皆様にはありったけの感謝を伝えたいです!婚活中の方は少しでも息抜きになったでしょうか。「婚活への一歩を踏み出してみよう!」と思っていただけた方が一人でも増えたら、これほどうれしい事はありません!

これで、ヘタレ勇者の婚活奮闘記「シンスケの婚活クエスト~まだ見ぬ花嫁を求めて~」は本当におしまいです!またどこかでお会いしましょう!

 

Thank you for your Reading!

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