皆さんこんにちは!三十路のヘタレ勇者シンスケです。前回は天然女子のトモミさん(仮名)とお付き合いさせていただくまでを書きました。
婚活スタートから苦節9ヵ月。約10年ぶりの彼女ができて浮かれ気分のボク。王様に報告に行きました。
シンスケ「彼女ができました!」
王様「はいはい、良かったね。おめでとう。どうせ直ぐにフラれるわ。その時まで精々エンジョイするんじゃな」
機嫌が悪かったのか、ひどい言われようでした。もうあのお城に行くことはないでしょう。
突如発生した衝撃のイベント!
「やっと彼女ができたー^^」とウキウキのボク。
実家住まいのトモミさんと夜遅くまで一緒にいたり、一人暮らしのボクの家にお泊りに来てくれたりとラブラブな日々を過ごしました。
トモミさんのご両親には、申し訳ない気持ちもありましたが、それだけ一緒にいたかったんです。
そんな最中、交際スタートから1ヶ月もしない内に衝撃の展開が!
トモミさんが体調を崩してしまい、冗談半分にお見舞いに行く事を提案。これがトモミさんの琴線に触れたのか、あれよあれよと話が進み、最終的に夕飯をご馳走になる事になりました。
モチ、「ご実家で」です。
ボクは基本的に小心者のヘタレ。付き合って、まだ1ヶ月。このイベントはプレッッッッッシャーしかありませんでした。
尋常ではないほどに高まる緊張感。
ご飯も喉を通らないのでラーメンを食べ続け、眠れない日々。夜通しゲームをする寝不足な日が続きました…。
「連日娘を遅くまで連れまわす男なんて良い印象ないよな…」
「実家にお邪魔した瞬間にメラ◯ーマ級のお怒りを受けるのでは…?」
小心者が故のネガティブ妄想が止まりません。当日までの準備も何をしたらいいか全く分からないので、【冒険のきろく12】で相談に乗ってもらった友人達に緊急連絡をして再びアドバイスをもらいました。
シンスケ「トモミちゃんの実家に行くことになりました。早くもラスボスの登場なんだ。頼りになる装備やアイテムを教えて欲しい!」
友人達「よし来た!任せとけい!」
何故か江戸っ子口調でノリノリの友人たち。
・手土産は絶対持っていけ!
・襟付きのシャツを装備していけ!
・とにかくニコニコしてろ!会話は相槌うつくらいで十分だ!
・「一杯やるか?」と訊かれたら、有難く受けろ!
こんな内容のアドバイスをもらい、迎えたご実家訪問当日。
ボクの最寄り駅で手土産として東京銘菓ひ◯こを購入し、バスに乗ってご実家へ。今までに行った冒険が子供だましに思えるくらい、険しい道のりに思えました。
さながらラストダンジョンを抜け、魔王城に乗り込む真の勇者の気持ちです。
そしてご実家に到着。
おとうさんがあらわれた!
おかあさんがあらわれた!
トモミがあらわれた!
ご両親登場で、ボクの緊張はMAX!!早々にEリクサーを使いたい正念場がやってきました。するとトモミさんが、予想外の行動に出ました。
トモミはなかまをよんだ!
おねえさんがかけつけた!
おいっこがかけつけた!
おとうとさんがかけつけた!
ぺっとのねこがかけつけた!
まさかのお相手家族が勢ぞろいです。
「このメンバーと対峙するのは、ボクにはムリだ。せっかく食事会まで辿り着いたのに、また全滅するのか…」
まぶたが重たくなっていく……と思っていましたが、すごくすごく温かく迎えていただき、途中からは笑顔の溢れるステキ空間ができていました。
お相手のご両親にも良い印象を残せたようで、トモミさんから「なかなか好青年だね!って言ってたよー」とお褒めの言葉をいただきました。
逆襲のシンスケ
その後にボクのファミリーで食事会の予定があったので、「ボクが味わった緊張の倍返しだ!」と思い立ち、トモミさんを連行しました。
「トモミさんも存分に緊張すればいいんだ!ふひひ!(^ω^)」と性格の悪さが出てきたボク。食事会を楽しみにしていましたが、公園デートをスマートに整えたレベルは伊達ではありませんでした。
普段より、キラキラした笑顔を見せているボクのファミリー。めちゃくちゃリラックスした表情を見せるトモミさん。トモミさんにすこぶる懐いている1歳の甥っ子。(ちなみにボクとは目が合うだけでギャン泣きします。)
ボクのファミリーと仲良くなってくれたのは嬉しいけれど、少しくらい慌てふためく姿も見たかったと謎に複雑な心境のヘタレ勇者でした。
お互いのファミリーに会うというビッグイベントを何とかクリアしたボクたち。ここから話し合いをし始め、自分たちの考え、ネガティブな面を初めて伝え合いました。
イベントクリアした後なので、話し合いはすごくしやすかったです。これはもう、「結婚」のフラグが立ったでしょ!!
楽しさに溢れた夢のようなカップルライフを3ヶ月ほど過ごしていたある日、トモミさんが急にしょんぼりしていました。
ワケを尋ねると
「シンスケがこれからの事をどう考えているのか分からない…」とポツリ。
まさに青天の霹靂。
「お互いがお互いの両親に会っている」
「価値観に関する話し合いもたくさんして、相手のどうしても受け入れられない所も出てきてない」
この二点があったので、ボクは「いずれはちゃんと言おうと思っているけど、なんとなくわかっているでしょう?」と思っていました。
が、トモミさんの中では違ったようです。結婚に向かって進んでいる実感が欲しかったようです。
かといって、ここで「結婚しよう!」と言っても言わされている感満載。状況はさらなる悪化を招くことは必至。追い詰められたヘタレ勇者が出した答えは…
To Be Continued…