皆さんこんにちは!三十路のヘタレ勇者シンスケです。前回まで、フラれまくった経験「全滅のきろく」をお伝えしてきました。王様が若干引いた顔をしながら「おぬし…よくこんなボロクソに何回もフラれていて平気じゃったのう…ワシなら正気保ってられんわ。こわ」
上から目線でボソッと言われました。あまりに腹が立ったので、モラハラ、パワハラ、セクハラで訴えてやるつもりです。
装備はひのきの棒でも、メンタルが鋼だったワケとは!?
ただ、王様の言う事もごもっともだと思い、なぜボクが冒険を続けられていたのかをちょっと考えてみました。
ある時はマッチングしたと思ったら、全力ダッシュで逃げられてお茶にすら行けず全滅。
またある時は、デートの最中にお相手が「二重人格?」と思うくらい性格がガラッと変わって全滅。
またある時は、デートをドタキャンされた挙句、LINEをブロックされて全滅。字面を通して見ると、踏んだり蹴ったりです。
しかしボクは、くじけることすらなく、むしろ積極的に“コンティニュー”を続けました。こんな鋼のメンタルになれた背景には、冒険の目的が大きくズレていたことが関係しています。
まず、ボクの恋愛レベルは1。
これまで女性と深い仲になったこともなければ、あま~~~い経験もなく。
そんなボクですから、婚活パーティで女性とマッチングしただけで
「オレって、実はモテるのかも( ̄ ̄▽ ̄ ̄)」と、少々浮かれポンチになっていました。
この時点で満足度は70%くらい。さらにそこから、女性と一緒に食事に行けたり、スイーツ屋さんや映画にも行けるワケです! 女性と、憧れたキラキラトークができちゃうワケです!
普段は一人寂しくお酒を飲んでいるボク。たまに男友達と飲み会でバカみたいな話をすることはあっても、女性とキラキラした会話なんて10数年ぶり。お酒を飲みながら会話しているだけで、満足度はMAX。シンスケ100%。もう、楽しくて仕方ありませんでした。
以前、男二人でケーキ屋さんに突撃したことがありましたが、周りはカップルや女性ばかり。店員さんもどことなく素っ気なくて、地獄のような居心地の悪さでした。が!女性と行くと天国のようなウェルカム感。店員さんの笑顔のハリが全然違います。世界が、ヘタレ勇者を迎え入れてくれる気持ちになっていました。
冒険に出て数か月、ヘタレ勇者は…
この冒険、本来はマッチングした後が大切で、「この人に好かれるように頑張ろう!」とならなければいけないのですが…。お店で会話しているだけで満足度MAXのボクですから、結局グイグイ行くこともなければ、お付き合いできるように頑張ることもありませんでした。この辺がヘタレと言われる理由ですね。
「マッチング相手と恋人同士になれなくて当然。彼女になってもらいたいだなんて大それたことは考えず、一緒に楽しく過ごそう。そうすれば、色々なテクニックが身に付いて、自然とボクでもモテるようになるべ」
全滅しても、精神的ダメージが少なかった原因が、この思考です。
婚活してるんだから、彼女を作って結婚したいんじゃないの??
そうです。結婚したいんです。結婚したいんです!!!大事なことなので2回言いました。
当初持っていた「恋人を作って結婚する」という目的が、いつしか「女性と話したい、デートをしたい」に変わっていました。その結果、ボクは全滅を繰り返しました。世間で言うところの、良い人止まり。男として見ることができないタイプになっていたんだと思います。
当時のサイクルはこんな感じ。
マッチング → 良い人止まり → 全滅 → パーティへGO!
三十路手前の無垢な男が冒険に出て数ヶ月。ボクは勇者になるどころか、次元の低いパリピになっていました。
子供みたいな恋愛観で満足しているヘタレ勇者シンスケ。マッチングから、その次のステップに進むための新しいスキルを身に付ける必要が出てきました。一人の力では打開できそうにないため、友人に相談する事に。それが友人の皮をかぶった、まものの群れである事も気付かずに…
To be continued…